女の人の声で
「塩野さん?塩野さん?聞こえますか?
」「手術おわったのよー?わかるー?目を開けてー!」
と、ちとうるさいので 目を開けた。
「手をグーパーグーパーできる?」
あ、それは面倒くさいからやんなかっ
た。なんか、大丈夫って判断したみたいで人工呼吸器外したのかな?そのまんまICUへ。家族も居たみたい。
かおが「まま、終ったよ」って泣きそうな声で言ってたのが聞こえた。

つーか

そんなことより

多分私の頭の上を、南武線、京浜急行快速、総武線、中央線、山手線、ひかり、こだま。。。走りまくってる。
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音もしているように感じてた。
今、赤ちゃん10人ぐらい生んでも気がつかない。間違いない。

執刀医の先生が
割りと大きめの声で
「塩野さーん、手術は成功しましたよ!全部腫瘍は取れたからねー!」
おお。そうかー。
安心したー。
しかし、この、頭の上を走っている鉄道を何とかしてくれないかな。
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うっ
うおっ
って何回か吐いた。
でも鉄道は止まらない。
横須賀線かもしれない。
なんで電車かっていうと
ずっと踏まれ続けてるから。
どこにも飛んでいかない。
うえっおおおえっって また、胃液を吐いた。
「ひもちわるひ」「ひたい」「誰かはすけて 」「いてええええええよおおおおおおおおおお!!」
「うわあーーーーわー!なんとかしろー!」「いたいっつってんのおおぉー!」
ベッドで暴れている私を見て旦那もかおも何も出来なかったみたいで
さすがに私も「かお!おまえ!かえれ!そこにいると気になるから!かえれ!」とかなんか良くわからないこといって、返した。
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それからはICUのお姉さんと私のやりとり。
私「これさあー!いつまで痛いのよー?!」
ICU「今ね、手術終わったばっかりだから、しょうがないのよー!」
私「いつ?いつおわったの?」
ICU「三時間くらいしかたってないもん!痛いよ!誰だって!」
私「嘘だねー?!こんなに痛いなんて聞いてないもん!」
ICU「嘘じゃないよー!本当だよー!」
私「これさあ!なんとかなんないの?痛すぎるんだけどおおおお!」
ICU「今ね、痛み止めの点滴やってるから、もう少しよー!」
私「効いてないっつーの!!!」
ICU「じゃあ、今座薬入れてあげるね!」
私「早く入れてよーぉぉぉ!」
ICU「はーい。入れたよー🎵もう少し待ってねー」


ちょっとつかれちゃったから、
次回へ続く(笑)